DPT-S1のブラウザ機能を使えば、Webメールの閲覧は可能なのだが、ファイルのダウンロード機能が貧弱で、リンク先の拡張子が.pdfでないとダウンロードを拒否されてしまう(Webメールの場合、サーバサイドでファイルを用意してくるので、URIはその都度生成される)。
今回採った手法は以下の通り。
メール添付されたPDFを、共有機能でOneDriveにアップロードする
OperaでWebDAVにファイルをアップロードする
インターネット共有でDPT-S1をインターネットに接続し、ネットワークドライブの同期を取る
用いた端末のOSは、Windows Phone 8.1である。
DPT-S1には、ブラウザ機能がついている。Kindleのブラウザは、調べ物にも使う大義名分があるが、DPT-S1の場合、あまり有用ではない。1つ考えられるのが、PDFをダウンロードすることであるが、やはりできた。
どうもサイトによって、リダイレクトをかますとダメなのか、拡張子が.pdfじゃないとダメなのかわからないが、ダウンロードできないPDFもあった。
JavaScriptには対応しているのだけれども、Web of Scienceを使っていたらブラウザが落ちた。
仕方がないのでGoogle Scholarを使う。
いきなりPDFが表示されるのではなく、上部にダウンロードマークが出て、完了するとメッセージが出る。
論文が出たー!
もちろん書き込みできる。
DPT-S1は、無線LANに対応しており、WebDAVを利用できる。 手許にWebDAVの環境がないので...と思ったら、東大のECCS(の個人領域)はWebDAVでアクセスできる。
サーバは、https://davw.ecc.u-tokyo.ac.jp/ECCSの10桁ID/ (これはWindows環境のアドレス) ポート番号はSSLなので443 ユーザIDは10桁の数字、パスワードはECCSのパスワード。 初期のディレクトリは、/で良いが、予め作っておくと便利。
設定を終えると、本体にWebDAV用のフォルダが勝手に作られる。そこにノートを作成する。 そして、書く。保存操作は要らないが、同期を急がせたければ同期ボタンがある。 で、PCを見ると
表示された。 ただし、このPDFファイルをサーバ側で変更しても、同期されない。
Surface Pro 2でイライラするのは、何度やってもペン先の位置がずれることである。 DPT-S1では、ほとんど気にならない。
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ペンの色は紺と赤の2色。当然画面では分からないが、PDFではきちんと色情報が保存されている。
画面解像度は廉価版Kindle程度なので、まじまじと見るとカクカクしているが、実用上の問題は今のところ無い。添え字が読めないということも無い。 ただ、細かい字を書くときはその部分を拡大した方がやりやすい。
どうやら軌跡はビットマップではなく、ベクタで保存されるため、拡大してもなめらかである。 上の写真は拡大前なので、罫線間は9mm。下の写真は22mm
文字を消すときは、ボタンを押しながら消せば良い。Surface Pro 2のペンのように、ペンの上部に消しゴムはないが、コンテキストメニューも無いので、これでよい。
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これは個人差があると思うが、付属のペンは多少強く書かないと反応してくれない。したがって、ハネやハライを鉛筆の感覚でやると閾値を下回り、書けない。そういった意味で多少慣れる必要があるが、これはペンタブレット系端末に珍しくないはずだ。 ところで、なぜかSurface Pro 2のスタイラスが使える。こちらの方が柔らかい(?)ので、ボールペンのようにすらすら書ける。
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PDFにそのままつらつらと書いても特に違和感が無い。